宇宙(軌道上)戦闘

【スポンサード リンク】

宇宙(軌道上)戦闘。

いつも以上に役に立たないミリタリー知識、さあ行ってみよう!

今回のテーマは「宇宙における戦闘」。さらに限定して「惑星軌道上における戦闘」を想定します。

スターウォーズ、スタートレック、ヤマト、ガンダム。

やむを得ないことに男の子は戦いと宇宙が好きですから、この2つをあわせたテーマの創作物には事欠きません。たいていの場合、これら劇中での戦闘は惑星軌道で行われます。眼下に地球(等)を見下ろした壮大な空中戦、血が騒ぎますね。特に最近では(と書いて、まったく最近ではないことに我ながら驚愕)スターウォーズエピソード3、冒頭の空中戦は特にアツかった!
(あのシーン、わずかに大気がある空間での戦闘なんです。気づきました?)

さて、そんなロマン溢れる「惑星軌道の空中戦」、またしても全否定してしまいますが 「成立しない」 んです。

 

成立しない格闘戦。

一気に自機を加速させて敵艦隊の群れに殴りこみ、一撃離脱して急減速&急旋回、二撃目を・・・なんてできないんです。それどころか、「アムロ、行きまー・・・あれ、あれれれれ??」になっちゃうんです。 なぜでしょう?

 

【スポンサードリンク】

衛星軌道は重力の井戸。

身近な(近くはないね)惑星軌道上の物体は人工衛星です。

天気予報のための気象衛星、軍事用の偵察衛星、いろいろありますがそれぞれ任務にあわせた高度に配置されています。

気象衛星は日本の上空で定点観察してくれないと困ります、この類は静止衛星といわれ、日本(など特定の地点)の上空から移動しません。対して軍事衛星は1日に数回地球を周回しており、その軌道の下にある地点の偵察を行います。そして静止衛星は「高い高度をゆっくりと周回(1日1回なので地上から静止して見える)」し、低軌道衛星は低い軌道を素早い速度でくるくる回っています。

この 「高度が高い(低い)と速度が遅い(早い)」 という法則はその衛星の質量に依存しません。

 

衛星軌道における速度は高度「のみ」で決まる。

衛星の速度が決まれば高度が決まりますし、逆もしかりです。

周回速度は遠心力を生み出し、それが重量(1G)とつりあった時、初めてその軌道に留まれるわけです。ということは加速すると高度が上がります。減速すると高度が落ちます。ややこしいことに

  • 加速する
  • 高度が上がる
  • 運動エネルギーが位置エネルギーに食われ、結果速度は「下がる(加速したかったのに)」

というシーケンスになるのです。逆のパターンでは

  • 減速する
  • 高度が下がる
  • 位置エネルギーが運動エネルギーに食われ、結果速度は「上がる(減速したかったのに)」

これが衛星軌道で「自由に飛びまわれない」理由です!!

 

燃料一滴、血の一滴。

もう、戦争どころではありません。

宇宙空間においてホワイトベースからガンダムがカタパルトから射出された瞬間、ガンダムはすぽーーーんと上昇しながらホワイトベースより後ろに後退していきます・・・。

何とか戦闘空域に侵入、敵機視認、エンゲージ!減速して攻撃・・・しようとすると高度が下がり逆に加速し敵機を追い越しちゃいます・・・。

もうめちゃくちゃです。これを防ぐには

  • 加速時には機体を下に押さえつけるようにエンジンを吹かす
  • 減速時は機体を持ち上げるようにエンジンを吹かす

しかありません。

宇宙空間ではジェットエンジンのように効率的に推力を発揮し続けることができるパワーソースはありません。ハイパーゴリックエンジンは大量の推進剤と酸化剤を消費します、あのスペースシャトルの燃料タンク全部使ってわずか数分しか、宇宙空間ではエンジンを使えないのです。

 

つまりこうなる。

あるとするならば、限られた燃料と武装から算出された襲撃計画に従い戦闘は行われるのでしょう。取りうる行動経路は多くて数パターン。

パイロットがわずか1回、計画にない不用意な旋回を行うだけで、死を意味します(帰ってくることができない)。

そんなシビアな戦闘になるのではないでしょうか。 あくまでも想像ですが。

【スポンサードリンク】

コメントを残す

CAPTCHA


サブコンテンツ

アクセス

  • このページのトータル訪問数:0
  • 今日の訪問数:46
  • トータル訪問数:1402
  • オンラインユーザー数:0

このページの先頭へ