マンハッタンで空母を見よう!イントレピッド海上航空宇宙博物館

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そいつはマンハッタンの波止場にいた。

マンハッタン島。

いうまでもなくアメリカはニューヨーク、ハドソン川の中州にある幅4km、長さ20kmほどの島であり、摩天楼そびえたつ大都会。

そんな街中をふらっと抜け、地下鉄に乗って・・・

西岸・86番桟橋を目指す。すると見えてきた、そこにソイツはいました。

でかい、でかすぎてフレームに入らない。

そう、ここはイントレピッド海上航空宇宙博物館。

有名な博物館・美術館が立ち並ぶマンハッタンでもかなりのキワモノ、変わり種。エセックス級航空母艦の5番館である「空母イントレピット」を、その巨大な空間を生かしてそのまま航空宇宙博物館に仕立てたというシロモノです。いうならば「建物そのものすら展示物」って感じでしょうか。

空母イントレピット

ちなみに「空母イントレピット」は1943年8月から1974年3月まで、実に30年を超える戦役を誇る長寿艦。

空母イントレピット、の近代改修前の画像。ウィキペティアからお借りしました。

 

対日戦においても数度の特攻機の突入を受け、硫黄島、沖縄、その後のベトナム戦争と過酷な戦場を潜り抜けています。さらにジェミニ計画においては帰還船の回収を受け持つなど、バラエティに富んだ経歴を誇っています。

そんないわれもあって博物館のベースに選ばれたのでしょうか。

近づくとほぼ壁にしか見えない船体を見上げつつ、エントランスへ。

飛行甲板展示物

まず、飛行甲板へ出ましょう。

正直、野外展示ということもあって保管状態はそれなりといったところ。でも貴重な機体がごろごろしています。

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ロッキード A-12

あ、見たことある!SR-71!

ではなく、その原型機(といっても差支えないでしょう)のA-12。ケリー・ジョンソン率いるロッキード・マーティン先進開発計画(Lockheed Martin’s Advanced Development Programs)」、通称「スカンクワークス」が開発した高々度偵察機。チタンで構成された機体をマットブラックに塗りつぶしたルックスは独特の迫力。

最高速度は後継機のSR-71に匹敵するMach3以上。生産機数はわずか13機ですが、沖縄の嘉手納基地にも展開した実績があります。

A-12の派生型としてYF-12という戦闘機型も計画されていたとのこと、あのF-14トムキャットが搭載した長距離空対空ミサイル「フェニックス」の搭載が予定されていました。

そして巨大なプラット・アンド・ホイットニー J58(は、たぶん入ってない。気分だけ)。

最高速での飛行時はこの巨大なコーンによる圧縮のみで推力の80%を叩き出す!見切れていますが外翼はかなりキツめのねじ利下げが付けられています。

グラマン F-14 D

みんな大好きトムキャット。トムクルーズが操っていたA型ではなく、これはレーダーがデジタル化された(AN/APG-71)D型。

艦載機らしいがばっと開いた主脚、左右に離れたエンジン。特徴的な可変翼に加え、胴体の下には「長すぎた槍」フェニックスミサイルが展示されています。

デモンストレーションカラーが美しいこの機体はD型の7番機。エンジンを強化したSuper Tomcat計画のプロトタイプとして使用された機体です。結構、レアものです。

イスラエル・エアロスペース・インダストリーズ クフィル

レアものといえばコレもかなりのレア、クフィル。

塗りつぶされたキャノピーが惜しい。

イスラエル空軍は伝統的にフランスの戦闘機を使用していましたが1967年の第三次中東戦争後にフランスの政策転換により武器の輸入が途絶えてしまいます。そこで

  • 既にライセンス生産の契約を結んでいたミラージュ5と図面を盗み出して勝手に作ったエンジンを組み合わせて国産戦闘機ネシェルを開発
  • アメリカ合衆国から導入したF-4Eにミラージュのエンジン組み合わせて、これまた国産戦闘機サルボを開発

という、マッコイ爺さんもびっくりの開発をやり遂げちゃう。

これらの経験を踏まえて新規開発されたのがこのクフィル。固定式ながらカナードを備えた機体はエンジンパワーと相まってペイロードも十分、220機生産され少数ながら輸出された実績もあり。なんと驚くことにまだ現役バリバリの機体です。

一部はアスラン王国の外人部隊で使用され、日本人パイロットが操縦したという記録もあります(冗談ですからね)。

その他・・・

他にも多数の機体が展示されています。

エリア88繋がり(?)で、ラストガンファイターことクルセイダー。この機体、カッコいいですよねえ。

ベトナム戦争でF-86と死闘を繰り広げたMig-17。

同じく、Mig-21。生産機数はなんと1万機以上のスーパーベストセラー。劣悪なレーダー性能、難易度の高い操縦性と欠点はあるもののその低価格と格闘戦性能は侮れない脅威でした。アメリカがコイツを圧倒するにはF-16の登場を待たなければならなかった、とすら言われています。

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格納甲板

さすが巨大なエセックス型空母、その格納甲板の恐るべき容積です。その容積を生かしてココにも機体がぎっしり。

グラマン TBF(アベンジャー)

にっくき?敵役、TBF。大和、武蔵を撃沈した立役者。これも1万機近く生産された、恐らく世界で最も成功した艦上攻撃機。

巨大な機体ですが見ての通り主翼の折りたたみ機構が秀逸で、ほぼプロペラ旋回径内に収納状態の主翼が収まります。これによりアメリカ空母は大量の艦載機を搭載し、その分強力な攻撃力を保持していました。

あまり知られていませんが、海上自衛隊でも対潜哨戒機として10機が運用されていました。

ダグラス A-4(スカイホーク)

ダグラスがまだ「マグダネル・ダグラス」でなく「ダグラス・エアクラフト」だった頃の名機。まあ、マグダネル・ダグラスも既にボーイングに吸収されちゃいましたが。

長ーい前脚のおかげで天を向いた地上姿勢が特徴のスカイホーク。こいつもその取扱いの良さから3000機近い生産機数を誇る名機です。ブルーエンジェルスでも使用されましたね。

徹底的に「小型化・軽量化」を追求した機体はその狙い通りに高い運動性を保持します。Aネームの通り本来は攻撃機ですがイスラエル空軍がその軽快性を駆使しMig17を撃墜した記録もあります。また、トップガンではF-16Nが納入されるまで教官が操縦する「敵役」を長く勤めておりました。

その他・・・

少々微妙な機体としてはノースアメリカン FJ-4(フューリー)。

その他、ジェミニカプセル(イントレピットが回収したもの)も展示されています。

艦橋から、摩天楼を見渡す。

そろそろお腹いっぱいになったので、艦橋から摩天楼でも眺めましょうか。

恐らくこの景色はイントレピットが「生きていた」時と変わらないはず。

帰還した兵士はどんな気持ちでこの摩天楼を眺めたのでしょうか。

場所・料金等

イントレピッド海上航空宇宙博物館を上空から。画像はウィキペディアからお借りしております。

開館日時

  • 4月1日-10月31日 月-金10:00-17:00、土日10:00-18:00
  • 11月1日-3月31日 毎日10:00-17:00

所在地

  • 46th 通り 86番桟橋

料金

  • 大人31ドル

今回紹介した以外にもコンコルドあり、潜水艦(グレイバック級潜水艦グロウラー)あり、スペースシャトル(エンタープライズ)あり。ちょっと変わったマンハッタンを楽しみたいなら、絶対お勧めです!

スペシャルサンクス

画像提供は友人のM村氏。ありがとうございます!

 

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